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No.19

愛おしい日々

夢のつづき

眠りたくない。

夢など見るくらいなら。

そう思うのに、いつも知らず知らずのうちに眠りに落ちている。

昨日は。

夢の振幅の中で、二度と会うことのない誰かの声を聞いた気がした。


今朝。

しばらく見ていなかったLINEが、珍しく音を出して主張した。

開くと、告げられたのは「久しぶり」の一言。

これまた、もう連絡を取ることができないだろうと思っていた相手だった。


歌を歌った。

本当は歌いたくなかった。

話がしたかった。

でも、話せないから。

歌った。歌いまくった。

二度。頭を撫でた。

髪が柔らかかった。


今日。なんと特別な。不思議な。一日だったろう。


今日に。あの人に。

またね、がないのだとしたら。

またね、がないかもしれないから。

今日を忘れまい、と。

閉まっていた鍵を引っ張り出し、日記を書いた。それだけ。